自然保護が重視された西表島には空港がありません。隣の石垣島と西表島とを結ぶ定期船のフェリーが西表島への主な交通手段となります。

空港がない西表島

自然保護が重視され、また立地も空港建設に適さない西表島には空港がありません。隣の石垣島と西表島とを結ぶ定期船が、西表島への主な交通手段となります。定期船は八重山観光フェリー、安栄観光、石垣島ドリーム観光の3社が運営しています。

西表島の港としては北西から白浜港、上原港、大原港などがあります。石垣島から大原港へは35分、上原港へは40分で到着します。西表島の観光スポットを訪れるためには上原港が便利で、よく利用されています。

ただ、毎年秋から冬にかけては北風が強くなり、その影響で海が大荒れの状態となります。外洋を通る上原港への船便はこの時期、運休する日が多くなります。上原港便の欠航が何日間も続く場合は大原港便への振り替えが行われます。この場合、大原港から上原港、祖納、白浜の間を無料送迎バスが運行します。

西表島には信号が2箇所

西表島内の交通網ですが、島の東岸沿いに沖縄県道215号白浜南風見線(しらはまはいみせん)が通っています。内陸や西岸を経由する自動車道路はありません。北西部にある船浮(ふなうき)集落へは、1日3便運行される船浮海運の船を使って島内の他の地域と行き来することになります。

沖縄県道215号白浜南風見線は、西表白浜から南風見までを通っています。総延長距離は約53キロメートルで、沖縄県内でも最長の県道となっています。1953年に琉球政府道として指定され、1972年に沖縄が本土に復帰したことによって県道となった歴史があります。

西表島には信号が2箇所しかありません。そのうち1つは、小学生に対する交通安全教育を目的として小学校前に設置されたというユニークな経緯があります。

バスのフリーパスがお得

西表島内には、西表島交通が運営する路線バスが通っています。白浜から豊原までを1日6往復、夏は8往復しています。因みに「豊原」のバス停は日本最南端のバス停となっています。

バスの運行距離は約50キロメートルで、片道1時間30分にもなる道のりです。22のバス停がありますが、「フリー乗降制」が導入されていて、バス停以外での乗り降りも可能です。最低運賃は130円で、全区間乗車すると1,240円となります。運賃は降りる際に支払い、乗り降りは前のドアからです。

バスの燃料には、家庭から出る廃食用油を使用した「バイオディーゼル」が使用されています。このリサイクルは、西表島や石垣島で食用廃油の処理方法として役に立っています。バスが通った後には天ぷら油のにおいがすることもありますので、「天ぷらバス」との愛称も定着しています。

観光にも便利なものとして、1,000円で1日、1,500円で3日乗り放題のバスのフリーパスが販売されています。西表島温泉、浦内川遊覧船などのバス沿線施設を利用する際に提示すれば、施設利用料が10%割引となります。


Twitter連携